【書評】『子育てのきほん』佐々木正美-子どもの寝顔にあやまりたくないママへ

タイトル-子育てのきほん

こんにちは、管理人ももみです。

世の中に、子育ての悩みがないお父さんお母さんっていませんよね。

もれなく、私もその一人。

私には小学生、中学生の2人の子どもがいます。

ママがいないと、何もできない幼児ではないので、だいぶ手は離れましたが、子育てでは、その時その時で違う悩みが出てくるものです。

世にいうイヤイヤ期はとっくに過ぎた我が家ですが、悩みは全く尽きません。。

ももみ

自分が母になって、何冊の育児本を読んだか。。

今回ご紹介するのは、佐々木正美先生の著書『子育てのきほん』です。

『子育てのきほん』を読んで、自分の子育てが子どもの自己肯定感を下げているかもしれないと感じました。

先生の本を読んで、子どもへの接し方を変えることで、関係も良くなってきたように感じます。

子育てで悩んでいる方は、ぜひ、読んでいってください。

こんなあなたにオススメ
  1. 子育てに悩んでいる、すべてのお父さんお母さん
  2. 対象子ども年齢:すべて(どの年代のお子さんを持つ方にも刺さる内容)
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  • ももみ:40代2児のママ(家族:夫、私、中学生、小学生)
  • 読書大好き(1年に120冊ほど読みます)
  • 詳細は自己紹介をご覧ください

子育てに日々奮闘中です!

この記事で分かること

著者について

ももみ

著者の佐々木正美先生を紹介するね。

佐々木正美(ささき・まさみ)

児童精神科医。1935年生まれ。全国の保育園・幼稚園・学校・児童相談所などで勉強会、講演会を40年以上つづけた。2017年没。子どもの臨床現場に立ち会ってきた経験から著した経験から数々の育児書は、今も多くの母親達の信頼と支持を得ている。『こどもへのまなざし』(正・続・完)福音館書店、『育てたように子は育つ』(小学館文庫)、『ひとり親でも子どもは健全に育ちます』(小学館)など著書多数。

引用元:【子育ての道を照らす佐々木正美さんの教え】新一年生になるときは家庭がくつろぎの場であることをお子さんに実感させてあげて

子育てをしていたら、先生の本を1冊は手に取ったことはあるのではないでしょうか。

それほど、育児業界では有名な方です。

私は、子どもの幼稚園時代に、子育て上手なママ友から、佐々木正美先生の本をすすめられてからのファンです。

語り口はとても優しいのですが、芯のある言葉が心に刺さります。

本の構成

佐々木先生の子育てに関する名言と解説が、全4章の構成で紹介されています。(計142個)

第1章:母と子どものきずな 12個
第2章:家族の中で育つ子ども 31個
第3章:子どもと社会のつながり 44個
第4章:親のふるまいと子ども 55個

ももみ

すべてをご紹介したいところですが、私が選んだ『子育てのきほん』の名言BEST3を紹介するね。

子育てのきほん 名言BEST3

1.「教育者にならないでください。親は絶対的な保護者であってほしい。」

子どもを叱ってしまうことって日常的にありますよね。

特に幼児期は、食事、トイレなどの基本的なことがまだできないので、ついつい叱ってしまうことが多いですよね。

ももみ

泣き疲れて寝ちゃった子どもの顔に「ごめんね。。」とつぶやいたことも。。

そんなお父さんお母さんに、先生は言います。

教育者にならないでください。親は絶対的な保護者であってほしい。

引用元:『子育てのきほん』佐々木正美

「えっ?」って思いませんでしたか?

ここ、大事なところですよね。先生の考える教育者と保護者の違いは以下の通り。

教育者:生徒(子ども)に正しいことを言ってきかせる
保護者:多少甘やかしすぎようが、かまいすぎだろうが、常に子どもを保護し、認めてやることが一番の役割

まじめな人ほど、教育者のように子どもに接しなければ、と思う傾向がありまんか?

ももみ

私は、長女思考なので、この思いが強かったんだよね。

でも、親は教育者よりも、保護者であるべきなのです。

いつも正論を押しつけるのではなくて、たまには、正しくなくてもいいから、家庭を子どもがやすらげる場所にしてあげましょう。

これに気づいて、私の子育ては、少しずつですが変わってきました。

特に、幼児期のお子さんの子育て中ママに紹介したい言葉です

子どもを叱りたくなった時、先生の言葉を思い出してほしいです。

親は、教育者ではなく、保護者。
一番の役割は、子どもを保護し、認めてあげることです。

ももみ

あぶないこと以外はできるだけ目をつむってみよう!

2.「ただひとつお母さんに望むことは、やさしさです。プライドを持ってやさしくしてあげてください」

子どもの1番身近な存在であるお母さん。

この子をしっかり育てなくては!とついつい、厳しく接してしまいませんか?

そんなお母さんに、先生は言います。

ただひとつお母さんに望むことは、やさしさです。プライドを持ってやさしくしてあげてください

引用元:『子育てのきほん』佐々木正美

なぜなら、子どもたちがやさしさだけを望んでいることを、先生は多くの体験上知っているからだそうです。

ももみ

この言葉を読んだとき、反省しました。ついつい厳しく接してしまい、やさしさは二の次だったな。。

将来のことを考えると、厳しくしなきゃという気持ちになるのは、みなさん同じですよね。

それでも、やさしさだけをあげてほしい。それだけで十分なんだそうです。

例えば、厳しく接して、子どもに無理やり受験戦争を乗り切らせてしまうことがあるかもしれません。

先生は、そういったことが、表面的にうまくいくことが人生の幸福であるとは限らないと教えてくれます。

子どもがどんな生き方を選ぶのであれ、人間として社会で幸福に生きていく力をつけるために親ができるたったひとつのこと、そして一番大きいことが、常に許されてくつろげる「家庭」という場所を与えてあげることです。それが生きていくための力になる。

引用元:『子育てのきほん』佐々木正美

大切なのは、人間として社会で幸福に生きていく力を子どもにつけてあげること。
親ができるのは、常に許されてくつろげる「家庭」という場所を与えてあげることだけ。

ももみ

子どもが一番安心できる場所=家庭であってほしいね。

3.「子どもをありのままに認める」

これって、簡単なようでとても難しいですよね。

子育てをしてると、どうしてもまわりと比べてしまいませんか?

小さいうちは、歩ける、話せる、おむつがはずれるとか、いろんなことで比較してしまいますよね。

ももみ

子どもの成績をまわりと比べてしまい、空回りの時期がありました。

しかし、親と子どもは別人格です。得意なことが同じとは限りません。

正しいことを伝えるのは大事ですが、それができない子を叱ったところで、できない時もあります。

できないことよりも、できること(長所)を見つけて、そこを認めてあげることが先ですね。

子どもの長所をよく理解し、ありのままの状態をまず許容することなしに、子どもを養育したり教育したりすることはできないのです。不登校、家庭内暴力、非行、自殺などの問題を引き起こす子どもの生育史には、まず身近なおとな(親や教師)に、子どもの持っているよい面が充分に発見されてないという悲劇的な色彩が色濃くあるようです。

引用元:『子育てのきほん』佐々木正美

まずは、子どもをありのままに認めること。
親のエゴで、その子の個性や資質に合わないような期待をしない。

佐々木正美先生 その他オススメ本

『子育てのきほん』について紹介してきましたが、他にも佐々木正美先生のオススメ本はたくさんあります。

ここでは、2冊ご紹介しますね。

①『子どもへのまなざし』

『子どもへのまなざし』は、1998年に初版が出て以降、55刷以上も版を重ねているロングセラーの育児書です。

育児上手なママ友から、佐々木正美先生の本をオススメされ、散々迷った末、私が一番最初に買ったのが、福音館書店から発刊された『子どもへのまなざし』です。

理由をシンプルに言うと、ページ数が多くて、読みごたえがありそうだったから笑

本書は、横浜市公私立保育園自主勉強会「佐々木セミナー」での講演をまとめたものです。

約300ページの中に、子どもたちについて、胎児~思春期というロングスパンで、どうやって接したらいいのかという、アドバイスが、佐々木先生の優しい語り口で、ぎっしりと詰まっています。

母としては気になるテーマばかりなのですが、ひとつテーマをご紹介します。

欠点のある子どもはかならず長所もある

引用元:『子どもへのまなざし』佐々木正美

「そんなの当たり前だよ。」思った方も多いと思いますが、自分の子どものことになってしまうと、ついつい、欠点を直してあげたい!と思ってしまいませんか?

佐々木先生は、欠点を直すことよりも大切なことがあると教えてくれます。

大切なのは、周りの人に欠点をフォローしてもらえること。そんな人間関係を作れる人になること。

その為に、まずは、苦手なことは親が手伝ってあげて、その子が好きなことを伸ばしていける環境を作ってあげるのがいいそうです。

フォローしてもらえる人間関係を築けることって、人生を楽に過ごすために大事なことですよね。

育児をしていると、ついつい視野が狭くなってしまいますが、佐々木先生のように大きな視点で考えると、大抵の悩みは解決してしまうように思います。

どの世代のお子さんを持つ親御さんにも刺さるトピックが必ずあるはずなので、ぜひ、手に取ってみてください。

②『はじまりは愛着から』

『はじまりは愛着から』は『暮しの手帖』(暮しの手帖社刊)で連載されていた「母子の手帖」に加筆した本です。

先ほど、ご紹介した『子どもへのまなざし』と比べると、持ち運びしやすいソフトカバーの仕様、読みやすい見出しつきのページ構成で、気軽に読める子育て本になっています。

この本の気になるテーマも、一つ紹介しますね。

「元気のもと」を育む

ー元気のない子どもに親がしてやれることー

親から満足され、愛されているという実感と自分が親に喜びを与えているという実感が、子どもに元気を与えます。

引用元:『はじまりは愛着から』佐々木正美

「元気のもと」って、いい言葉ですよね。

わが子の「お母さんこれ見て!」とか、「これっておもしろいよ」などの言葉に、自分が全然興味なかったり、忙しいとついつい「ふーん」って反応してませんか?

ももみ

ついつい、冷たい反応しちゃうときあるよね。。

人に喜びを与えることは、その子にとっての喜びと自信になるそうです。

一番最初に子どもから喜びをもらえるのが、親です。その機会を無駄にしないようにしたいですね。

子どもに元気がないのは、親にとってツライこと。

佐々木先生の本を読んで、お子さんの「元気のもと」を育んであげましょう!

まとめ

今回は、佐々木正美先生の著書『子育てのきほん』を紹介しました。

『子育てのきほん』では、佐々木先生の子育てに関する名言が、142個も紹介されています。

中でも、私が選んだ佐々木先生の名言BEST3を紹介しました。

子育てのきほん 名言BEST3
  1. 教育者にならないでください。親は絶対的な保護者であってほしい。
  2. ただひとつお母さんに望むことは、やさしさです。プライドを持ってやさしくしてあげてください
  3. 子どもをありのままに認める

子どもが生まれてから、お父さんお母さんは、子育ての悩みがつきません。

子育てに苦しくなった時は、ただシンプルに「やさしさ」だけを与えられるように過ごしてみてはいかがでしょうか。

家が汚かろうが、ゴハンが適当だろうが、子どもは親が笑っていればそれだけで機嫌がよくなるものです。

それでは、最後に本表紙裏の言葉を送ります。

子どもは、かわいがられるからいい子になります。
かわいい子だから、かわいがるのではないのです。

引用元:『子育てのきほん』(表紙裏)

興味を持ってもらえたら、ぜひ、子育てのバイブルとして、読んでみてください。

ももみ

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
では、またね。

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